宿題をなぜやる必要があるのか?

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塩畑 貴志

塩畑 貴志

1986年、茨城県笠間市生まれ。 情報処理を学んだ後、プログラマーとして入社し、その後、笠間市ICT支援員としてICT技術を市内の先生たちに教えました。 学校を支援していく中で、教員の負担が増え続けている現状を知り、「教員の負担を減らし、子供たちを見る時間を増やしたい」という想いで教員支援ネットワークT-KNITを立ち上げました。 現在はまちあるきプログラミングをメインに、誰でもどこでもいつでもできるプログラミング授業を学校の先生に使ってもらおうと奮闘しています。

子供たちから「どうして宿題をやらなくちゃいけないの?」と聞かれることがあります。

 

私たちのような親世代は宿題はやるものと最初から決めつけているかもしれませんが、その理由をあらためて聞かれて私は戸惑ってしまいました。

子供とすれば、すでに見たことがある漢字や問題。延々と繰り返し、さらに毎日出てくる宿題に嫌気が指しているのでしょう。

しかし、やらなければなりません。

 

あなただったら宿題をやらなければならない意味、どう答えますか?

 

宿題のメリット

宿題をやるメリット

宿題をやらせることには以下のような4つの効果があります。

1.勉強するという習慣を付ける

宿題の目安は一日30分程度で終わるものがほとんど。一定時間以上、ある決まった時間に勉強を行うなど、勉強自体を習慣化するのに効果的です。

継続は力なりという言葉の通り、繰り返し学習は知識の積み重ねに非常に効果があります。

2.知識の定着化

その日で得た知識というのは一日で74%も忘れてしまうそうです。

 

これを定着させるものが繰り返し学習。

何度も繰り返し行なったものは忘れにくくなります。

3.自分で考える力の向上

いつ宿題をやるべきか。宿題は何分くらいかかりそうか。いつまで遊んでいても大丈夫か。

宿題を早めに終わらせてしまう子もいれば、宿題を必ずやらない子もいます。

 

前者は宿題に対して何かしら考えた結果の子。後者は宿題を頭の中から消してしまっている子です。

宿題という媒体があって、自分でどうするべきか考えるキッカケになります。

4.授業理解の深まりと、確認

授業をしただけでは理解ができていない子もいるかもしれません。

落ち着いて宿題に取り組むことで理解度が増し、本当に理解できているかどうかの確認にもなります。

 

宿題は子供の状況によって保護者の意見が変わる

私は宿題は必ず出されていて、宿題は必ず消化するものと思っていたのですが、中にはこんな声をもらう先生もいるようです。

「書ける漢字の書き取りに何の意味があるんだ!」

「誰でもできる計算問題を山のように、宿題として出すな!」

つまり先程の効果はもうできるようになっている。十分勉強をできていると言う保護者もいらっしゃるようです。

 

しかし一方で

「宿題がないと、子供が勉強しないから、もっと宿題を増やして!」

という声もあるようで、一筋縄ではいきません。

勉強方法が多様化したからこそ?

昔は学校でしか勉強できませんでした。だからこそ、学力にそれほど大きな開きが出ることはなかったのかもしれません。

しかし、今は学習塾などで勉強方法が多様化し、学校で習っているところの先まで分かる子も増えてきました。

そうすると、宿題自体に大きな学習効果は見られず、「塾も頑張ったんだし…」ということで宿題自体をやらせない保護者もいるようです。

 

宿題をやらせると悪影響がある?

宿題に対してこんな記事もありました。

▶子どもに宿題をさせると悪影響しかないことが明らかに

http://gigazine.net/news/20160309-homework-has-no-benefit/

 

確かに宿題をやる時間が長すぎてしまうと「遊ぶ時間」がなくなってしまいます。

私は遊ぶ時間は大事だと思っています。

カラダを使って体感をすること、友達といろんなコミュニケーションをすることは非常に重要な学びだし、実際にそれが大人になっても大事だからです。

 

やらされて行う勉強は確かに学びは少ないように感じます。
※効果0とは言いませんが…

実際、私も宿題のことはほとんど覚えておりません。

 

自分で宿題の内容を考える秋田式学習ノート

一番私が注目しているのはこれです。

宿題の内容がなく、自分で何をやるかを考える方法です。

一応、1ページ書いてくるというルールがあるようですが、何を書いてもOKのようです。

 

これは秋田県全域で行われている宿題のやり方のようで、自分で得意なところを伸ばしたり、苦手なところを克服したり、4コマ漫画を書いたりと、人によって何を書くのかが全く違うので、それぞれの個性が伸ばせると評判です。

 

こんなことしていたら学力が低くなってしまうのでは?と思われるのですが、全く逆で全国学力調査で2年連続1位になったキッカケなんだとか。

 

宿題は大人からの子供への頼み事と思うのはどうか

大人からの頼み事

先程の自分で宿題の内容を考えるというのは非常に素晴らしい効果があるのは分かりました。

しかし、ほとんどの学校はそのような方式で宿題を出しているワケではありません。

では、一体どう考えていけばよいかのか。

 

そこで、宿題の大切さは学力向上だけではなく、私は子供の人間性を高めることに意味があると視点をちょっと変えて見るようにしました。

そして見えたもう一つの側面が“頼み事”です。

頼み事を無視するのは良いことではない

私の好きな言葉で「頼まれごとは 試されごと」という言葉があります。

頼まれたことは基本的に相手を信頼し、できると思っているから頼みます。

もし、その時点でできる力がなくても相手の頼み事を何とかしようと思う時、大きな成長のチャンスとなりやすいのです。

 

もし、この頼み事を無視してしまった場合、頼んだ相手からガッカリされ、自分の成長のチャンスも無くしてしまいます。

これはきっと大きな損失になるハズ。

学校の宿題は絶対にできないワケではない

大人の世界ならば、いくら頼み事だとしても、能力的に、予算的に、道具的にできないということが分かれば断ることも良い判断だと思います。

しかし、子供に課される宿題は基本的に授業で一回やったものしか出てこない。つまりやり方は分かっているハズ。

もし、解き方・やり方が分からなくても助けてくれる大人や、友達はたくさんいる。

宿題ができなければ目的達成のために巻き込む力が身につく可能性があるので、逆に宿題ができない方が大人になってから役立つ力が身につくかもしれない。

 

塾などに通わせるのは良いでしょう。しかし、それはあくまでも自分たちの都合。

おろそかにしてはいけない学校の宿題を無視する理由にはならないと思います。

学力よりも大切な人間力を育むチャンスがある。それが宿題

学習塾は確かに学力が身につきます。宿題は学力というよりは復習の意味合いが強いので、学力向上の面では学習塾のほうが良いかもしれません。

しかし、宿題は宿題でしか学べない側面があると思っています。

宿題をやってこなかったと知った先生はどう感じるでしょうか?少なくとも喜んでいる先生はいませんよね。

 

そのことを子供たちに想像させるのも良いかもしれません。

 

まとめ

「宿題ってなぜやるの?」

私は「学校の先生との約束だから」と答えています。約束はやぶって良いものではありませんよね。
※ま、先生からの一方的な約束だという点は置いておいて…(笑)

 

多分、よく宿題を出す学校の先生たちは単なる学習という意味ではなく、自分たちで考えるということを大事にしているのかも。

 

  • いつ勉強するのか?
  • どこで勉強するのか?
  • 誰と勉強するのか?

宿題はこれらが自由です。自分で勉強する環境を考えることこそが、宿題の一番の狙いだったりするのかもしれません。

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ABOUTこの記事をかいた人

塩畑 貴志

1986年、茨城県笠間市生まれ。 情報処理を学んだ後、プログラマーとして入社し、その後、笠間市ICT支援員としてICT技術を市内の先生たちに教えました。 学校を支援していく中で、教員の負担が増え続けている現状を知り、「教員の負担を減らし、子供たちを見る時間を増やしたい」という想いで教員支援ネットワークT-KNITを立ち上げました。 現在はまちあるきプログラミングをメインに、誰でもどこでもいつでもできるプログラミング授業を学校の先生に使ってもらおうと奮闘しています。