教員はいろいろな使命を課せられています。
教育委員会から、国から、親から…課せられる責任が増えました。
ICT、プログラム教育、道徳教材…授業研究も増えました。
次々と増えていく取り組みに対して、果たして子供を見る時間は増えているのでしょうか?
教員が子供を見る時間がなくなったら、親は怒るでしょう。
子供を見る時間がなくなったら、子供に十分な教育が行き届かなくなるでしょう。
だからこそ、私たちはまず “教員の時間を増やすべき” なのではないかと考えました。
学校の先生を取り巻く厳しい現状
道徳の授業、ICTを駆使したデジタル授業の展開、新しい取り組みや制度が始まり、子供たちの学習環境はずいぶん発展しました。
しかし、新しい取り組みが増える一方で、教員の負担も大きく膨れ上がっていることはご存知でしょうか?
深夜に及ぶまで、採点をしたり、明日の授業準備をしたり…。
もちろん、セキュリティの観点で、家に持ち帰っての仕事はしていません。
「いつ新しい授業の勉強するの?」
「いつ子供を見れば良いの?」
「いつ自分の生活をすればいいの?」
取り組みが増えれば、学校の子供たちを見る時間が減っていき、教員の余裕も少なくなってしまいます。
子供たちの一番大切な成長時期を見守っているのは親、そして学校の先生ではないでしょうか?
学校の先生が子供たちを見る時間がなくなれば、子供たちの成長が十分果たされないのではないか?
そう考えた私たちは、学校の先生にかかる負担を少しでも軽減し、学校の先生として一番大切な仕事
“子供たちを成長を促す”ことに専念していただけるように活動しています。
もし、教員の時間が増えれば……
- プライベートの時間が増え、課題とされている教員離職も起こりにくくなる。
- 勉強する時間が増え、授業の質が良くなり、子供たちの学力向上につながる。
- 学校内で時間が増えれば、子供と触れ合う時間が増え、一人ひとりに目をかけられる。
このように教員の時間のゆとりというのは、非常に大切だと思っています。
教員は現在、教員同士で支え合っています。だから負担が減らないのです。
こんな時だからこそ地域の人たちが教員を支え、負担を軽減することが必要です。
現在は、少子化になり、人が減りました。そのため、より強固なつながりを求める時代になっています。
つまり、教育も地域で子供を育てていく時代に変わったのです。
この地域に住まう私たちだから、地域の子供たちを育てられる。学校・教員を支えてあげられると思っています。
T-KNITの由来
学校の先生たちは学校の先生同士で課題を解決しようとします。
しかし、それではいつまでも学校全体で抱えている負担は減りません。
私たちは外部に任せられる点は任せて、教員は教員にしかできないことをして欲しいと思いました。
外部の組織や、個人とつながる…という一対一での解決なら今までもあり得たかもしれません。
人をつながるだけではなく、たくさんの人を編み込んでいって課題を解決したい。
たくさんの人達が学校のことを想い、子供たちのことを想い、先生のことを想う…。
そんな意味でTeacherのTと、KNIT(編む)という言葉を付けてT-KNIT(ティニット)としました。
T-KNITの理念
T-KNITは以下の使命と未来を思い描いて活動しています。
T-KNITのミッション
全ての教員を新しいステージへ
子供を伸ばす力
教員が担うべき一番大切な力を
最大限に活かせるようにサポートする
私たちは教員の仕事とは何だろうと考えました。
それが「子供を伸ばす力」です。
教えることは誰にでもできます。
面倒を見ることだって誰にでもできます。
しかし、子供の良さを発見し、褒めたり叱ったりして、その子の才能を伸ばしてあげることは毎日会っている「教員」しかできません。
だからこそ、この力を最大限に発揮してもらいたい。
私たちはその力が存分に発揮できるように支援したい。
T-KNITのビジョン

教員・地域が手を取り合い、地域全体で育てる
私たちが輝くと地域が輝く
地域が輝くと先生が輝く
先生が輝くと学校が輝く
学校が輝くと子供が輝く
私たちは学校・教員も地域の一員だと考えています。
これからは学校だけで育てるのではなく、地域全体で協力して子供たちを育てていくことが重要です。
いつか子供たちが大きくなり、「またあの場所に戻りたい!」、「またあの人に会いたい」と言ってもらえるように。